旅行の翌日は私は午前中をお休みにさせてもらっていましたので、
気分もゆっくりしていました。子供達も夏休みで、学校はなし。
出勤する夫が準備をする音で目覚めました。
昨晩から床で寝てしまっていた夫、また胸が痛むんだと言い、背中を
叩いてくれと言いました。
夫は、昔から時々夜中から朝にかけて胸が痛いということがありました。
その中には「ゲップ病」と彼が呼んでいたものもあり、いびきのひどい彼は、
空気が胸にたまり、くるしくなって飛び起きることがあり、背中をたたいてゲッ
プを出すと楽になることがありましたので、度々背中をたたいていました。
今回もそれかと思い、叩いてみるも一向によくならず。。。
私は子供達を朝食のために起こしまわりました。
そうすると夫は何を思ったか、シャワーをしており、あがって「まだ痛むの?」
と聞くと「うん。」と言い、時間がまだあるからか、パンツ1枚のままでベラン
ダへ出て、大好きな裏山を見て立っているところを見て、私は、1階に住む義母
へ夫の様子がおかしいことを伝えに行きました。
すると今考えても奇妙なのですが、誰からかわからない人から白い花束をもらっ
た(受け取ったのは認知のある義父)とのこと。縁起でもないと嫌な予感がした
のを覚えています。
そのうち2階のベランダから、「長男!三女!てつだってくれ!」と声がきこえ
てきました。その朝は燃やせるごみの日で、ごみを集めるのは夫の役目だったの
で、最期まで仕事に行くつもりだったのでしょう。
私はまだ双子が起きていないのかと腹立たしく思いながら、2階へ上がった時、
丁度双子も起きてきたところで、私が見たのはベランダのまどに手をかけ痛みに
に汗を垂らしながら耐えている夫、救急車をよぼうかと声をかけようとした
次の瞬間、夫はゆっくりバタンと横に倒れました。